2015年04月06日

ステディーカム!

あたかも空中を浮遊しているかのようなキャメラワーク。その技法は映像表現アイテムとして、ぜひ引き出しにしまっておきたいもの。
しかし非常に高度なスキルが要求されるため、経験のないキャメラマンがせっせと講習会に通って、概念やら実習やらに明け暮れてたとしても、知れば知るほどその道のりが厳しいのを実感し、結局、オペレーターに依頼せざるを得ないのが現実だ。

しかしそうした経験は、仕組みや取り扱いを体験した上で理解することになり、オペレーターに自分の意向を的確に伝えるための重要な要素として必ず生きるはずである。

そんなふうに考えながらも、やはり捨てきれないのは自分で操縦してみたい、という願望である。
先日、先輩からステディーカムの現場を見学する機会をいただき、手伝いをかねてお邪魔した。
本来なら、以前講習を受けた私がオペレーターとしてこの現場にいるべきなのに、という引け目を感じながら。

まずこの場で自分がオペレーターだったら。
一言で言えば「難しさを再認識」した。

これは、あくまで自分の現状を鑑みての一言。これまで、取り立てて努力してこなかったのだから至極当然な感想だ。
しかし裏を反せば、努力しだいで到達できる「希望」があって然るべきで、とりあえずは人並みに体力はあるわけだから微かに光がみえたのも確かだ。

最近のキャメラを含めた周辺機器の進化はめざましい。
そこでステディーカムはというと、実に単純でシンプルな構造であって、モデリングでの差別化はできても、核心部の区体構造はどのメーカーも一致している。そして最大の特徴は、あれほどの滑らかな移動感を表現しながら振動を制御するセンサー的なものが、どこにも介在しない点である。つまり、あの独特なキャメラワーク、浮遊感を実現させているのは、アナログなバランスシステムとキャメラマンの体幹バランスなのである。お互いのどちらかでもバランスを崩せば成立しなくなる。当然、センスや体力も要求されるし、ぶよぶよにならないよう体重も増やさなければならないし。そこまでいうともう絶望的な気分だけれど。

これを操れるスペシャリストは日本に数える程しか居るまい。
やりがいあるじゃないか!と思いつつ、キャメラマンとしてもっとスキルアップしなければならない問題も浮き彫りになり、非常に充実した土曜日。たまに撮影現場を傍観してみるのも必要だと思った。渦中にいると見えないものが見えたり、聞こえたり。
貴重な体験、ありがとうございました。



kenji
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